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Hostname - 名前をください

お客「えーっと、RT03S001 にRT03N003 が繋がっていてですね、、、その先にはRT02W001 とRT01E011 が・・・・」

サポート「RT02W001 に繋がっているのはどれですか?」

お客「RT02W003・・・違った、004 です」


トラブルの渦中にいる人から、状況を訊き出して把握するのは、骨が折れることです。
さっき聞いたことと矛盾していたり、やっと把握できたと思ったら、「間違ってました、本当は・・・」
送ってきた情報は見当違いなものだったり・・・

現場にいない人に、トラブルの状況を正確に伝えるのは、骨が折れることです。
何度も同じことを訊いてきたり、要求された情報を送ったら、今度はアレを採れ、コレを採れ・・・いつまでたっても問題は解決しません。


サーバやネットワーク機器に名前をつける際、多くの場合、組織内で定められた命名規則に従います。
ファイルサーバはFS、ルータはRT、スイッチはSW、ファイアウォールはFW・・・多くの場合、これに連番が続きます。

確かに、シンプルな命名規則があれば、管理が容易になりますし、正規表現を使うこともできます。
が、そのhostname が通用するのは、命名規則に慣れ親しんだ組織内だけです。

トラブルコールを受けたサポート要員にとって、英数字の文字列でしかないhostname はやっかいな代物です。
お客の口から次々に出てくる機器の名前が、ネットワークのどの位置に存在するのか、なかなかイメージすることができません。
トラブルの解決が遅れる要因にもなり得ます。

地名などの設置場所や、ネットワーク内の位置づけを連想しやすい単語をhostname に 含めることで、そのようなストレスを多少なりとも緩和することができます。
単語を付ける場所をhostname の末尾にすれば、正規表現を使う妨げにもなりません。


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