Collision - Link Segment におけるコリジョンの取り扱い
10BASE5、10BASE2 といったバスメディアでは、一度にフレームを送信する事が出来る機器は、一台のみです。
複数の機器が同時にフレームを送信すると、フレーム同士の衝突(Collision) と判断され、送信は中断されます。
物理メディア(ケーブル)が複数機器によって共有されているためです。
バスのように、1本のケーブル上に3台以上の機器が存在可能なセグメントを、IEEE802.3 では、Mixing Segment と呼びます。
これに対してUTP ケーブルや光ケーブルのように、ケーブル上に2台までしか存在できない、Point-to-Point なセグメントを、Link Segment と呼びます。
Link Segment では、送信(TX) と受信(RX) が物理的に別なワイヤを用いているため、フレームが衝突することは本来ありません。
しかし、10BASE5 などのバスメディアとの互換性を保つため、10BASE-T や100BASE-TX でも、Half Duplex の場合は、同時に送信できる機器を一台に制限しています。
UTP ケーブルや光ケーブルを使ったEthernet/802.3 PHYでは、対向機器からフレームを受信している間は、送信を行いません。
自分がフレームを送信している最中に対向機器からフレームを受信すると、コリジョンが発生したと判断して送信を中断します。
Full Duplex の場合は、そのような状態が発生しても送信を続けます。これによって全二重通信が可能になります。
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