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この記事は、改訂&リニューアルして『P はプロトコルのP - UDLD を究める』へ移転しました。

UDLD を究める (2)Bidirectional とUnidirectional

Cisco は、イーサネットのポートで、TX からフレームを送信し、RX でフレームを受信できる状態をBidirectional(双方向) であると定義しています。

反対に、TX からフレームが送信できないか、もしくは、RX でフレームを受信できない状態を、Unidirectional(片方向) であると定義してます。









上図では、Catalyst-A のTX から送信されたフレームはCatalyst-B のRX で、Catalyst-B のTX から送信されたフレームはCatalyst-A のRX で、正常に受信できています。
こういう状態がBidirectional (バイダイレクショナル)です。

これに対して下図では、Catalyst-A はCatalyst-B からのフレームを受信できていますが、Catalyst-B はCatalyst-A からのフレームを受信できていません。
フレームを受信できていない理由は二つ考えられます。

    Catalyst-A が、正しく送信できていない
    Catalyst-B が、正しく受信できていない









どちらの理由であれ、このような状態がUnidirectional (ユニダイレクショナル) です。

※ Unidirectional のことを、IEEE 802.3 では、Asymetric Link Failure (非対称リンク障害) と呼んでいます。



UDLD を究める (1) はじめに
UDLD を究める (2)Bidirectional とUnidirectional
UDLD を究める (3)UDLD とAuto Negotiation
UDLD を究める (4)UDLD の基本動作
UDLD を究める (5)UDLD のパケットフォーマット
UDLD を究める (6)UDLD のタイマー
UDLD を究める (7)Bidirectional State
UDLD を究める (8)Operartional State
UDLD を究める (9)UDLD のアルゴリズム(1)ネイバー関係の確立
UDLD を究める(10)UDLD のアルゴリズム(2)Unidirectional を検知する
UDLD を究める(11)UDLD アグレッシブモード
UDLD を究める(12)UDLD ノーマルモードとアグレッシブモードの互換性
UDLD を究める(13)設定用コマンド
UDLD を究める(14)show コマンド
UDLD を究める(15)UDLD のデバッグ(1)ネイバー関係の確立
UDLD を究める(16)UDLD のデバッグ(2)Unidirectional を検知する
UDLD を究める(17)UDLD のテスト環境を構築する
UDLD を究める(付録) UDLD の状態遷移を時系列で観察する


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